「前略」「草々」で最短のビジネスメールが打てるかもしれない。
メールは短くしたいけど、失礼にならないかな?
要件だけを伝え合ったほうがやりとりは効率的で、双方の時間コストを減らすことができます。
一方で、相手方に失礼になるのではないか、という心配もありますよね。
そこで僕が提案したいのは、手紙のあいさつで使われる「前略」「草々」です。
これらは、いわば「拝啓」「敬具」のインスタント版であり、挨拶を省きたいときに使用します。
「前略」とは、「冒頭のあいさつを省かせて頂きます」という意味です。「草々」は、あわただしいという意味の「怱々」を同じ音の文字に書き換えたもので、ちゃんとした手順を踏まずに「あわただしくて申し訳ありません」という意味合いです。
やりとりの簡略化のために挨拶を省きますが、礼を忘れたわけではないんですよ、申し訳ない気持ちはありますよ、というのを暗に伝えることができます。
奥ゆかしいですね。
日本語は効率的な言語かもしれない
英語と比較して、日本語はいちいち遠回しだと言われがちです。
しかし、暗黙的に膨大な情報を持っている言語でもあります。
この点を活かせば、むしろ効率的に伝えることができるのではないでしょうか。
今回にしても、配慮の気持ちをたった4文字で伝えられるってすごいですよね。
こうした例は、探せばいくらでも出てきそうです。
積極的に活用していきたいです。
草々