A.I.ユーチューバーのキズナアイちゃんめちゃくちゃ成功しそう
以下「すでにそこそこ成功してるくね?」は禁止です。
キズナアイちゃんとは?
キズナアイちゃんは、YouTubeで活躍するバーチャルアイドルみたいな存在です。
技術的には、声かわいい女の子を起用して、MMDとモーションキャプチャ使って撮ってるのかな?
どこがプロデュースしてるかしりませんが、企画も良質小粒で、かといってフルで台本があるようにも感じないアドリブっぽいリアクション。そして可愛い。
コメント欄や、各国の翻訳がついていることをみるとグローバルでウケてるっぽいですね。萌え豚はグローバル。
チャンネル登録の伸び方はこんな感じ(下図)
今年2月頃からぐいぐい伸びて3ヶ月ほどで46万人。
かなりいい伸び方ですね。
なにがどうすごいのか
僕が思うに、「皆思いついてたけど、誰もちゃんとやれてなかった」というところをきっちり抑えたのがしゅごいと思ってます。しゅごい。
モーションキャプチャでキモいネコの3D被って実況してる人とか、可愛い女の子起用してどうこうするとか、そういう断片的にトライしている例はあったんですが、アイちゃんほど高次元にまとまっているものはなかったように思います。
とくに、YouTubeを企業がやっていくうえで最大の課題となる、人依存問題への解を示したのが大きいですね。
要は、人気が演者に集まってしまうので、独立されやすいということですね。
この辺はAppBankさんとかを見ているとよくわかりますね。
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実質的にトラフィックを保有しているのが演者なのでこうなるのは仕方ないです。
独立でなくても、不慮の事故などで消し飛ぶリスクがあります。
人依存問題にぶつかったときに企業の前に現れる選択肢は大きく2つです。
- 人を増やしてユニットにする。「ユニットやブランド自体にファンをつければ大丈夫」などの夢幻をほざく。
- キャラクターを作り、IPを育てるという観点にいたる。
前者は弱みとして、チャンネルの伸びが鈍化すること、登録者数のアッパーが低いこと、ユニットとは言えそんなに人を増やせない、などがあります。
YouTubeはそもそも人にファンが付くことで爆伸びできるという構造なので、演者が多いと登録されづらいし、ようやく1人のことを好きになったとして、その人が出ていない動画は閲覧されません。
そしてその後、IPを、キャラクターをつくれば解決じゃん!という閃きに至るのですが、そうなると人撮りに比してコンテンツ制作のコストと難易度がゲチぱなく向上するので、最終的に中指をたてることになります。
上記のような点をすべてクリアしたのがキズナアイちゃんなんですね。
・中の人が変わっても代替わりということでまあ成り立つ。
・声は演技のプロがやればよく、声以外はデジタルに用意できるので、クオリティを操作しやすい。演者がつまんなそうにタイアップしてるとか、そういうのを防げる。
・最初から可愛いし、永遠にかわいい。老いない。
・(専業ではないという意味で)アマチュアの声優でもまあまあ良く、また声優はコモディティなので人件費も低め。
・モーションキャプチャなのでランニングの製作コストはそれほど高くない。
・既存の鉄板企画 x デジタルで独自性の有るコンテンツ作りやすい。コーラのペットボトルに飛び込むコーラ風呂企画など。
・伸びた後、露骨にキャラクタービジネスできる。
しゅごいよぉ。
おわりに
アイちゃんパターンでいろいろできそうな予感しますね。
自社で人語を話すキャラクター持ってて、YouTubeネイティブな企画ができる人いて、MMDとか難なく触れてモーションキャプチャも組めそうだったら、ぜひやったら良いと思います。企画つまんないとやってもしゃーないっすよ。
ということで、みんなチャンネル登録してウォッチ!