Call of Venture ベンチャーの呼び声

スタートアップ企業で働く1人の若者。テック系スタートアップブログ。

伝わりやすい説明手順テンプレート。

エンジニアの説明下手について、話題になっているみたいです。

www.bunkei-programmer.net

 

この問題は、説明だけでなくて、質問や会議などにも当てはまるなぁと思いました。

ここでは、目的をもったコミュニケーションをひとくくりに「会話」と呼ぶことにします。

 

エンジニアにかぎらず、会話があまり上手くないヒトというのはいるものです。

かくいう僕も「説明下手だよね」と言われた経験があります。

それで伝わりやすい会話について勉強と実践をしたところ、だいたい同じようなテンプレートにそって話を進行すればよいということがわかりました。

 

そこで今回は、実際に僕がつかっている、会話テンプレートを文章に起こしておこうと思います。

加えて、説明する側、される側、それぞれの立場で、効率的に会話を進めいてく方法についても触れたいです。

 

分かりやすい会話のテンプレート

  1. これから話す内容の結論を伝える。
  2. 会話の目的、ゴールを伝える。
  3. 会話の要点を3つ伝える。
  4. A~Cの内容を伝える。
  5. 再度ゴールを伝える。

 

全体像を先に伝え、徐々に細部を伝えていくという「ピラミッド形会話」が伝わりやすいと思います。

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本テンプレートでは、結論→要点→要点ごとの詳細 という流れで徐々に粒度が細かくなっています。

 

ではこのテンプレートにそって会話してみましょう。

会話例

ディレクターがエンジニアに新しい機能実装を依頼する場面を考えてみましょう。

ディレクター

  1. 結論: 新しい機能実装をお願いしたいのですが。
  2. 会話のゴール: いま僕の考えている仕様とスケジュールで可能かどうかが知りたいです。また、不可能な場合は代案を相談して決めたいです。
  3. 要点: 要点としては3点あります。1点目は機能が必要になった経緯、2点目は仕様案、3点目にスケジュール感です。
  4. 要点説明: まず機能が必要になった経緯ですが、プロフィール変更ページが使いにくいという意見をユーザーから多数頂いたのが発端です。たしかにページ全体が長くてみづらいし、(中略)。
  5. 再度会話のゴールを確認: ということなのですが、このスケジュール感と仕様でどうでしょうか?

エンジニア「それならこういう実装でもいいですよね?つまり~」

 

といった感じです。なかなか分かりやすいのではないかなぁと思います。

実際の場面では、「まず結論なんですが~」「このお話のゴールは~」「要点が3つあって~」の3ワードを順番に言うとそれっぽくなると思います。

 

また、自分が話を聞く側の場合は、「お話の結論とゴールを先に教えて欲しいです」「要点を3つくらいに絞って先に教えてほしいです」という風に、話を誘導すると効果的です。